湯木美術館 令和6年早春展「春の茶道具取合せ」

2024.01.12

湯木美術館 令和6年早春展「春の茶道具取合せ」




本展では、湯木?兆庵(貞一。1901~97)が昭和59年1月15日に行った茶会の再現展示を行う。
主茶碗は樂家4代一入の「黒茶碗 銘 曙」。丸みを帯びて張り出した腰の一部に大胆な縦のヘラ目が加えられ、黒色のなかにむらむらと朱色がまじりあう、いわゆる朱釉がほどこされている。夜がほのぼのと明けはじめる頃を意味する曙の名がふさわしいこの茶碗には、長寿の象徴でもある菊があらわされた「大菊蒔絵棗」(前期展示)や、正月飾りにも使われる縁起物の植物と同じ名を銘に持つ「竹茶杓 銘 ゆづり葉 千宗旦作」(後期展示)などが取合わせられた。
また、館蔵の茶道具より茶会の取合せを展観する。見どころのひとつは「重要文化財 唐物茶入 銘紹鷗(みほつくし)茄子」。武野紹鷗が所持したことからこの銘が付けられているほか、底に紹鴎の花押と「見本徒久志」の文字が記されていることから「みほつくし茄子」とも呼ばれ、数々の所蔵者の手を渡るごとに箱が仕立てられてきた。
このほか、辰年にちなみ草花文に龍が描かれた「五彩龍文鉢」や、梅花をかたどった「梅蓋物 長入作」、満開の桜があらわされた「色絵桜透かし鉢 仁阿弥道八作」(後期展示)などの懐石道具を含め、一部陳列替えを行い約50点を展示する。
※会期中、一部展示替えを予定しております


期間: [前期]2024/1/7(日)~2/18(日) [後期]2024/2/21(水)~3/24(日)
休館:毎週月曜(※1/8、2/12は開館)、1/9(火)、2/13(火)、2/20(火)
時間: 10:00~16:30(入館は16:00まで)
会場: 湯木美術館(大阪市中央区平野町3-3-9)
料金: 一般¥700、大学生¥400、高校生¥300
問 : 06-6203-0188
URL: http://www.yuki-museum.or.jp/